第143回大阪ベンチャー研究会

日時:12月16日(土)14:00~18:00、場所:日刊工業新聞社大阪支社ビル10階A会議室

 

  まず、第1部では、大阪ベンチャー研究会に参加したことが縁で生まれた2組の

  コラボ企画事業の報告が行なわれました。

 

 第1報告:「セミナー営業で見込み顧客をつかむ!今までのコラボと将来のコラボ」 

   報告者松本孝行氏(セカンドチャンス) 

https://www.2chance.site/aboutme

  報告者:完山祐司氏(エコノス株式会社)

URL:http://www.econos.jp/company/

  <概要>

たまたま、2年前のベンチャー研究会で登壇され、その後付き合いを行なう中で信頼が高まり、セミナーなどは個別で行なうよりは一緒に行った方がメリットが大きいと考え、コラボで頻繁にセミナーが開かれていきました。結果的には大成功で、これまでは少数しか集まらなかったセミナーが、今は、200名以上も集客できるほど活気のあるセミナー開催が可能になったとのこと。コストも節約でるし新規の顧客も得られるのでメリットは大きい。今後はセミナー以外の分野にも対象を広げていき効果を拡大していきたい、とコラボの有用性を語られました。

 

 第2報告:「光る西陣織 F-jin(風神)」

   報告者稲森麻子氏(株式会社フィルノット 専務取締役)

http://www.philknot.com

inamori@philknot.com

 報告者:酒井貴寛氏(西陣織ブランドSTARRAIN)

https://www.starrain-jp.com/

  <概要>

第2組も2年前の大阪ベンチャー研究会で登壇された2社ですが、その後、1年前に、酒井氏から稲森氏に、偶然に、しかし絶好のタイミングで、「光る織物」の開発ができませんか、と話しかけられた。稲森さんの報告が記憶に残っていたのでコンタクトをとられたのですが、それがコラボのスタートとなった。西陣織の織元である酒井氏と、光ファイバーを知り尽くした稲森氏は、お互いにノウハウ、知識をぶつけ合いながら、伝統の技術と先端のテクノロジーを見事に融合させて、未来につながる新素材、画期的な新製品を開発された。このコラボから生まれた画期的な製品を、今後は、インテリア業界やファッション業界などをターゲットに、営業していく予定とのこと。近年は、大企業でも、画期的な新製品の開発は、経営の最重要課題になっているが、なかなか、良いアイデアが生まれない、そのために成長が止まっている企業が多いのが実情ですが、これら少零細な2社のベンチャーが、これほど短い時間で、画期的な成果をものにし得たことは驚きであり、非常に感動させられるプレゼンでした。近々、ブレークが予感させられる良い発表だったと思います。

第2部 コラボ先募集のプレゼンテーション(15:40~16:30)

  

    第2部では、手元に優れた技術があるので、それを活用して新しい事業を

    展開したい、しかし単独では困難であるので、誰か、パートナーになって

    いただけないか、一緒に新製品を開発して、事業を立ち上げませんか、と

    いうコラボ・パートナーの募集プレゼンでした。2社が登壇されました。

第3報告者:田村耕作氏(東洋紙工株式会社. 代表取締役)

  https://www.toyoshiko.jp/

ダンボール素材と若干の製品化の技術、経験がある。それを活かして、

新製品の開発と販路開拓のコラボ事業を行って頂ける方を探している、

既存のダンボール事業の紹介とこれまでも行なったことがあるBtoC製

品、具体的には「紙芝居の枠」を、展示されました。コスト削減や環境

対応の新製品の開発など、多くの企業がパートナーになりうることが期

待される、そんなプレゼンでした。

 第4報告者:盛本修司氏(株式会社盛本医薬代表取締役社長)

   http://www.morimoto-iyaku.jp/company

 

      年は合計で12回も中国に行かれている。1年の4分の1は中国で活動

されているとのこと。そこで得た中国情報や中国観と盛本医薬が築いて

きた実績と課題などが紹介された。私たち日本人は中国への認識を早々

に改めるべきである、中国は大きく変化している、中国は日本にとって

大きな市場である、盛本医薬と一緒に販売を積極的に行なっていこう、

中国ではwichatの浸透が目覚ましく決して侮ってはならないが、遅れ

た部分も沢山あるので日本は期待されている。この機会を逃してはな

らない。そして、具体的に、中国での新会社の設立、介護、健康関連

の製品、サービス、事業、の盛本医薬とのコラボを提案された。貴重

な情報提供と中国観への警鐘、コラボの提案など、情熱いっぱいのプ

レゼンでした。

 

   第3部:グループ・ディスカッション(16:00~18:00)

  第3部では、第1部で発表された2組の方を中心に、コラボ事業化について、い

  ろいろな角度からグループでディスカッションが行なわれました。第2部で発表

  された方もこの議論の中で追加的な質疑が行なわれ、どこかビジネス・マッチン

  グの場になったようです。最後に、グループの司会者から全員に議論の整理と報

  告が行なわれました。今回、このテーマで研究会が開かれたのは最初でしたが、

  4つの発表を通じて、小規模企業やベンチャー企業も、コラボを行なうことは、

  有益である、今後、一層の広がりが期待されてよい取組みである、とういうこと

  が確認された有意義な研究会であった気がしました。

  第4部:交流会&懇親会 (18:10~19:50)

   会場:「酒蔵 多氣」大阪市中央区北浜東2-13 TEL.06-6941-0639

 https://tabelog.com/osaka/A2701/A270104/27041364/

4部は、いつものとうり、研究会横の「酒蔵 多気」で、交流会&懇親会が忘年

兼ねて盛況裡に行なわれました。